やっと神社の参拝の作法を覚えられた
チャリン、ペコペコ、パンパン、ペコ。
まったくふざけてはいない。音楽スクールの肩慣らしのお歌でもない。
どうしても参拝の作法を「二礼二拍手一礼」で覚えられない。
「二礼二拍手一礼」
シンプルなはずのこの言葉。作法を覚えやすいように先人が考え出したものだろう。しかし、私はなぜかこの言葉を動作に変換するのに大量のエネルギーを消費する。いざこの言葉を胸に賽銭箱の前に立つと、汗だくになりながら頭が真っ白になってしまうのだ。
そこで自分なりに工夫したのが「チャリン、ペコペコ、パンパン、ペコ」だ。
まるで幼児に教えるような響きだが、これだと一切の迷いなく参拝に集中できる。さらに、「二礼二拍手一礼」だと入れ忘れが頻発するお賽銭も、この覚え方だとバッチリクリアできる。私は短期記憶が弱いので、擬音と動作を結びつけたこの方法が合っているのかもしれない。
ちなみに、神社ではいつも「お世話になっています」としか思わないようにしている。お願い事は一切しない。もしも願いが叶ったとき、神様にどんなお返しをすればいいのかパニックになりそうで怖いのだ。慎重なのだ。ビビりなのだ。神様はそんな私のことをどう思っているのだろうか。今度「私の印象を教えてください」と願ってみようか。でも、もしもその後おみくじを引いたら、返答がキツくてボコボコに凹むかもしれない。やっぱりやめておこう。